開催記録

第4回サステナブル流域水研究会


テーマ: 「藤前干潟保全の歴史と現状を学ぶ」
日 時: 2016年9月17日(土)10時00分〜14時00分
場 所: ラムサール条約湿地藤前干潟 藤前活動センター(HP)、藤前干潟
※ 稲永ビジターセンターではないのでご注意ください。
主 催: 中部大学 中部高等学術研究所
プログラム: PDF: ダウンロード
  演者: 寺井 久慈(名古屋大学博物館 研究協力者/元中部大学応用生物学部環境生物科学科 教授)
  略歴: 名古屋大学大学院理学研究科博士課程満期退学
名古屋大学水圏科学研究所助手、同大気水圏科学研究所助教授
中部大学応用生物学部環境生物科学科教授(2011年退職)
2010年より名古屋大学博物館研究協力者
  演題: 藤前干潟の埋め立て計画からラムサール条約登録・保全に至る経緯
  概要: 名古屋市は1994年に藤前干潟をゴミ最終処分場として埋め立てる環境アセスを開始した。1997年のアセス準備書に対しては海外の20通を含め60件の意見書が出され、3回に及ぶ公聴会開催や、環境影響評価審査会から要請された追加調査を経て、「埋め立てが干潟環境に与える影響は少なくない」とする環境影響評価書が1998年に提出された。その後市民運動の盛り上がりや環境省の毅然とした態度により名古屋市は埋め立てを断念してゴミ行政を180度転換し、2002年に藤前干潟はラムサール条約湿地に登録された。
  資料: 講演資料(ダウンロード)、配布資料(ダウンロード
  演者: 亀井 浩次(NPO法人 藤前干潟を守る会 理事長)
  略歴: 趣味の野外活動を楽しむ中で自然保護問題に関心をもつようになり、1990年ごろより藤前干潟の保全活動に参加。「藤前干潟を守る会」ではおもに環境教育部門を担当。その他雑用全般。1999年の保全確定後は、会内の人材育成部門として「ガタレンジャー」の養成事業、およびスタッフ研修事業等を担当。2003年のNPO法人格取得後は、理事・副理事長、2012年より理事長という肩書きとなるが、実態はやはり雑用係である。専門領域は環境教育・環境思想・環境文学。トレッキング・カヌー・キャンプ等の野外活動インストラクター・自然ガイドも行う。本業は高校教員らしい。
  演題: 藤前干潟の現状と今後の展望
  概要: 藤前干潟の保全を契機に名古屋市はごみ減量などの環境重視の政策をうちだすようになり、環境をテーマにした国際会議を誘致するなど、「環境都市」への道を歩みはじめた。「なごやの環境の原点」とされる藤前干潟だが、もちろん法的に保全されることがゴールではなく、良好な環境条件の維持、さらにはより広範囲な環境再生を実現するための不断の努力が必要である。保全確定後の藤前干潟の状況と今後の展望について考えたい。
  資料: 講演資料(ダウンロード
  実習: 藤前干潟にてフィールドワーク
服装・持物: 昼食、短パン(長ければ濡れてもよいもの)、タオル、帽子、着替え、移植ごて
干潟には基本短パン+裸足で入ります。心配なかたは靴下、地下足袋、胴長靴などを着用してください。通常の長靴の場合、当日の水位から考えて移動中に水が入る場所がありそうです。
交通手段: 自家用車、バイクにてお越しの際には、藤前活動センターの駐車場をご利用ください。
公共の交通機関をご利用の場合、あおなみ線「荒子川公園駅」から9時15分発のタクシーを準備しています。
参考:8時50分 名古屋発→(名古屋臨海あおなみ線 金城ふ頭行 270円)→9時04分 荒子川公園着
その他: 雨天決行ですが、異常気象時には中止や干潟での活動を縮小する場合があります。
その際には当ウェブ・ページにてお知らせいたします。
参加登録: こちらから必要事項を記入してご登録ください。(先着40名、登録期限8月19日 → 26日(締切ました))
ポスター: ポスター  
議事録: 議事録  

開催記録一覧に戻る