現在人類は、自然災害のリスクから科学技術に伴うリスクに加え、地域・民族紛争ばかりか最近では地球温暖化といったリスクなど、様々なリスクを抱えています。これらのリスクは、相互に連関するとともに、ある局所的に突発した些細な事象が、急速に全球レベル波及し、人類の持続性の脅威にもなりかねません。
このような複合的かつ早急に対処を要するリスクに対応するためには、問題の把握と対応を実時間(リアルタイム)に行い、諸科学を横断して因果分析やプロセス分析を総合的に融合するといった、新しい問題対応手法が必要です。そこで中部大学では、その手法は、近年、成熟した技術となりつつある、GIS、空間情報科学(Geoinformatics)によるアプローチが有効であると考え、複数の研究者がコラボレーションをするための組織を創り、新しい問題対応手法の開発を研究する「国際GISセンター」を設置しました。
- 取り組みの一例 – ヒマラヤ山系氷河湖決壊洪水リスクマネジメント
- 取り組みの一例 - モルディブ共和国 ガン島におけるドローン空撮画像から再構成した3次元点群データ
以上に必要となる、GIS、デジタルアース、ジオインフォマティックを研究・教育し、膨大な地理空間情報を取り扱い、三次元や時系列の地球を実時間で表現することを可能にする、データベース、ツールの開発を行う。
- デジタルアジアの二つの分析装置 図解